飼い主失格

2006/08/07
Category [ フェレット雑記

今日は子育て日記ではありません。
我が家のフェレットについての話題です。

長文ですので興味の無い方はスルーして下さい・・・。


我が家には『ココ』と『アクア』という2匹のフェレットがいます。(※プロフィール欄参照
先週、アクアの具合が突然悪くなってしまったのです。

異変

いつものようにフェレット達の世話をしていると、アクアの様子がおかしい事に気づいた。床にペタンと突っ伏して食事も水分も摂ろうとしない。床を見てみると嘔吐した形跡があり、便もタール状になっている。

翌日、会社を半休して掛かりつけの病院へ行こうとしたが運悪く休診日。セカンドオピニオンの当てもないので、仕方なくペットショップへ足を運びダックスープ(フェレット用療養食)の材料を調達。レシピを参考に初めて作ってみたもののアクアはまったく食べてくれない。脱水症状が心配だったので強引に水分を補給させて翌日まで様子を見る事にした。

素人目に見てもかなりまずい状態に陥っていると分かり、気ばかりが焦る。

診断結果

翌日病院へ向かい、レントゲンと血液検査を行った結果、
誤食による腸閉塞
である事が判明した。
消化できない異物を飲み込んでしまい、胃や腸が詰まっていたのだ。

食事や水分を摂らなかった影響で体力がかなり消耗しているらしく、血液検査の数値は非常に悪い。
医師の判断は
『すぐに開腹手術が必要だが、体力に不安がある。術中に命を落とす可能性もある。』
とはいっても何もしなければ助からない。ここはアクアの生命力に賭けるしかない。祈るような気持ちでアクアを医師に預ける。

もしかしたらこれが最後の姿かもしれないと考えてしまい、人目も憚らず泣いた。

フェレットの飼育環境

『誤食による腸閉塞』
この診断結果を聞いた瞬間、頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。
ココとアクアを迎える前、フェレットについて一生懸命勉強した。その過程で『フェレットは誤食しやすい動物で、十分気をつけなければならない』という事を学び、2匹を迎えた後も気をつけながら生活していた筈だった。
そんな事はない。と思いつつ、実は一つだけ心当たりがあったのだ。
それは数カ月前に買ってきたゴム製のおもちゃ。フェレット専門のペットショップで購入したそのおもちゃを与えてみたら、2匹とも大喜びで遊んでいた。
数日後、そのおもちゃを見た時に何カ所か欠けている部分が見受けられた。その時は、齧り切って秘密基地にでも隠したんだろうと思った程度で破片を探しもしなかった。

結局のところ、誤食に気をつけている『つもり』だったのだ。
完全に飼い主として失格である・・・。

以前のアパートではフェレットと人間は同じ部屋で生活していた。しかし、嫁さんが妊娠中だったし、フェレットが自由に遊べる環境を与えてあげたかったので、引越しを機にフェレットの専用部屋を用意した。正直に言うと、臭いや抜け毛が気になっていたという褒められない思惑もあった。

専用部屋にした途端、フェレットと接する時間は確実に減った。
それと同時に注意力も無くなっていった。

もっと一緒に遊んでやれば。
もっと頻繁に様子を窺っていれば。
もっと愛情を注いでいれば・・・。

今更遅いが、そんな後悔の念ばかりが胸を去来する。

手術

一般診療が終わって誰もいなくなった待合室で手術が終わるのをじっと待つ。
この間、壁の向こうで頑張っているアクアに向かって応援と謝罪を繰り返した。そして、元来ネガティブ思考な自分はどうしても最悪の事態を想像してしまう。これじゃいかんと思い、フェレット達が安全に暮らせる部屋作りのアイデアや、これを教訓に今までよりもフェレット達を可愛がっている未来の自分を想像するように努めてみた。

小一時間程経過した頃だろうか。先生に呼ばれて手術室へ入った。
目の前の手術台の上には、麻酔から覚めかけてモソモソ動くアクアの姿。
手術は成功したんだ!

お腹には痛々しい傷跡。虚ろな目。
もちろん無事に手術を終えた喜びはあったが、それよりも苦しい思いをさせて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

医師からは、
やはりおもちゃの破片が原因だった。手術は成功したが胃腸の状態が良くない。すぐにでもアイソカル(高濃度液状栄養食)を飲ませて容態を見守るが、今晩が山だろう。万が一の事も考えておいて欲しい。
という説明を受けた。

手術が成功して喜んだのも束の間、もうひと山あったのだ。まだ予断は許されない。
明日の朝に電話で容態を説明すると言われてこの日は帰宅した。

術後1日目

朝、不安と期待を胸に病院へ電話をして状況を聞く。

アクアは生きていた。

それ以外の説明はあまり覚えていない。確か、アイソカルと水分を自力で飲んだと聞いた気がする。
とにかくアクアは生きていた。
また一つ山を越えて光が見えてきた気がした瞬間だった。

術後2日目

午前の診療時間に見舞いへ行こうと家を出ようとした瞬間、電話が鳴った。病院から電話と聞いて少し気持ちがザワつく。しかし内容は正反対だった。
『今日退院出来るのでどうしますか?』
思いも寄らぬ展開に軽いパニック・・・。昨日まで生死の境にいたアクアが今日になって退院可能?

病院で経過や退院後の説明を受ける。
アイソカルや水分を自力で摂取出来るので退院しても問題無いと告げられた。処置についてはアイソカルを2~3時間置きに与え、飲み薬(抗生物質)を朝夕2回与えるだけで良いそうだ。

医師にお願いして詰まっていたおもちゃの破片を貰った。この事件を忘れないようにいつまでも取っておくつもりだった。

炎天下の中、車の冷房をMAXにして家路へ急ぐ。(フェレットは暑さに弱い)
こんなにも早く連れて帰れるとは夢にも思わなかった。助手席にアクアがいる幸せを感じながら車を走らせた。

家に着くとフェレット部屋へ直行してアクアを放した。まだ動きはぎこちない。
誤食をさせてしまった件を改めてアクアに詫びる。
そして、相方と離れ離れにさせてしまったココにも謝罪。アクアの異変に気付いた時から、ココは部屋のドアの前に座っている事が多かった。多分心配だったのだろう。本当にすまない事をした。

アクアが帰って来たこの日を忘れない。
今後、大切な家族であるこの2匹の為に深い愛情を注ぐ事を胸に誓った。

退院後

退院から2日経ち、少しずつ元気を取り戻している。明日は抜糸をする予定。早く固形物が食べられる位に回復して欲しい。

反省。そして自己嫌悪・・・

今回の件でアクアとココには本当に申し訳ないことをした。二度とこのような事を繰り返さないように反省と深い愛情を持ってフェレット達に接していきたい。

実はまだ、まめ子とフェレットを対面させていない。ちらっと見せた程度である。アクアが元気になったらまめ子と会わせてみたい。いつかまめ子とフェレット達が一緒に遊ぶ日まで家族全員が元気で過ごせるように、父親として飼い主として自分がしっかりしなければ、と改めて決意した出来事だった。


本音を言えば、自分の失敗を公表するのは辛いし恥ずかしいので出来る事ならば自分の胸にしまっておきたかった。しかし、自分を戒める為、今後フェレット達が安心して生活できる環境作りを怠らない為、この事件をいつまでも忘れないようにする為・・・。色んな意味を込めて記事にしてみた。

もし、この記事を読んだ方々からコメントを頂けるのならば、励ましの意見よりもむしろ厳しい意見や今後のペットとの生活に役立つ情報を頂けたらご幸甚です。

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コメント

まずはアクアちゃんの回復、ほっとしました!
人間でもペットでも、
今こうして生きている陰には
たくさんの心配りや愛情があるからなんだよなぁと
改めて気づかされました。

フェレットちゃんたちとまめ子ちゃんが戯れる日記、
今からわくわくしてます。^^

イタチさんのフェレットってどうしたんだろう?と
思っていたらそんなことになっていたのですね(ToT)
でも無事でよかったです!
きっとアクアちゃんもイタチさんの気持ちわかってくれてますよ。
まめ子ちゃんとのご対面楽しみですね!報告楽しみにしています★

大変でしたね。ご苦労様でした。

ボクもブログで紹介したこともありますが、
ウチにも茶色い家長と真っ白のボスというネコが2匹いました。
この2匹は、ボクと結婚する前の嫁さんが、
10年前から飼っていたネコです。

しかし、今年の5月までいたんですが、今はいません。
一緒に飼っていた嫁さんの親友に、
引き取ってもらいました。

なぜかというと、
子供が産まれてからは、2匹は衛生上の問題で部屋を別々にしました。
よく掃除もして、かまってあげていたつもりですが、
2匹は前と違ってあまり相手にされなくなって、
寂しいと感じたんでしょう。
ボクらの気を引こうと夜中に大声で鳴いたり、
ボクのベッドの上にわざとオシッコしたり^^;
子供も夜中に起こされて泣いて、
嫁さんもストレスがたまり、余計に2匹を叱ってばかり。
しまいにはストレスからか茶色いネコの方が、
持病の尿道結石まで再発させてしまいました。

そこで2匹を手放すことにしました。
引き取ってくれた嫁さんの友達は、
もともとこのネコたちを拾ってきて、
嫁さんと一緒に飼っていたので、
とても大事にしてくれるし、
二つ返事で快諾してくれたので甘えさせてもらいました。
もちろん渡す時は嫁さんは大泣きしてました・・・。
なんせ自分の夫よりも付き合いが長いわけですから。
でも2匹を手放すことを提案したのも嫁さんでした。

2匹がいなくなって、しばらくのあいだ落ち込んでました。
人間の都合で飼われて、人間の都合で手放されて。
とてつもなく自己嫌悪に苛まれました。
でも2匹は引き取られた先で元気にやっていると聞いて、
今ではお互いにとって良かったのだと二人で話しています。

ブログで察するにとても責任感の強いイタチさんですから、
痛いほど気持ちがわかります。
これからも子育てをペット、とても大変だと思いますが、
頑張ってください。応援してます^^

アクアちゃん無事でよかった!!ハラハラしながら読ませていただきました。

ちゃんと世話してると思っても油断は禁物ですね。最近、私のマンションにネコが住み着いているのを発見しました。ネコ好きの私はついつい「おいで、おいで」とかしちゃうんですが、もしなついてしまったらその後の責任は私にあるって事ですよね。イタチさんの今回のブログやkazvoさんのコメントを見て、私って無責任だなぁ。と痛感しました。ペットといっても尊い命のある存在ですから、軽い気持ちで考えちゃいけない、と考えさせられました。

イタチさんの今回の経験、恥ずかしいことを承知でブログにしてくださってありがとうございます。とてもためになりました。

アクアちゃん、無事でよかったです。読んでいてどきどきしてしまいました。
イタチさん自身、反省されているのですから、きっと今後は大丈夫ではないですか。
話が少し違うかもしれませんが、誤食に限らず、赤ちゃんも誤飲が心配なので、少しでもかじっていたりしたら、口の中をチェックしたりしています。
きっと、今回の経験は、ペットに限らず、まめ子ちゃんのためにもなると思います。

>>エムゾーさん
ご心配ありがとうございます。
お蔭様で調子も良くなりました。

早くまめ子とフェレット達を対面させたいですね。^^
次は自分の入院・・・。

>>えいみさん
ありがとうございます。m(_ _)m
まだ傷は痛々しいですが、元気に遊びまわっています。

アクアには本当に申し訳ないことをしたと反省しています。
これからは今まで以上に大事にしていこうと思ってます。

まめ子VSフェレット。
早く見てみたいですね。^^

>>kazvoさん
そうだったんですか・・・。
苦渋の決断だったんでしょうね。
kazvoさんご夫妻の心中お察しします。

ただ、状況をお聞きすると、やっぱりお互いにとって良い決断だったのではないでしょうか。
特に預け先が見ず知らずの人ではなく、ご友人だったという事であればいつでも会えますもんね。
息子さんが大きくなった時に再会するのが楽しみですね。

kazvoさん夫妻のエピソードを読んで、ネコちゃん達に対する深い愛情を感じました。
自分もフェレット達に対してもっと思いやりの気持ちを持ってやらなければと改めて思いました。。

『人間の都合・・・』という事は自分も今回の事件で深く思いました。
長く一緒に生活していて『なあなあ』になってしまった部分もありました。
フェレットに対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
この反省を今後の生活に生かしていかなければ。

>>雛さん
親になり、娘に対して命の尊さを教える立場になったというのに
こんな事件を起こしてしまって恥ずかしい限りです・・・。

これを教訓にして、今後のフェレット達との生活を見直していこうと決意しました。
まめ子が大きくなったらこの失敗談を話してあげようと思っています。
そして、何かを感じ取ってもらえれば嬉しいです。

>>nymaさん
確かに赤ちゃんの誤飲も心配ですよね。
最近は良く動き回って何でも口に入れたがるので・・・。
そうですね。
今回の反省を子育てにも生かしたいと思います。

ご心配ありがとうございました。m(_ _)m

私の住む街にも日本同様放棄されてしまった動物を保護するセンターがあります。
そこの方に話を伺うと、もう飼えないから、とペットたちを持ち込む人たちも多いそうで、その理由が「引っ越すから」、「他のペットを飼いたいから」などいうものもあるそうです。

動物も人間も、同じ命。
同じように重く、大切なのですよね。
イタチさんの日記から、その強い思いが溢れんばかりに伝わってきて、イタチさんご夫妻の家族になったアクアちゃんとココちゃん(実は我が家のコザルのニックネームと同じです~)は幸せなんだなって改めて思いました。

アクアちゃん、一日も早い回復を祈っています。
ココちゃん、アクアちゃんが元気いっぱいになったら、また一緒に仲良く遊んでね。

>>cocokonekoさん
『動物も人間も、同じ命』
心からそう思います。
しかし、事故が起こる前はその事を少し忘れてしまっていたようです。
反省・・・。

お陰様でアクアの体調はだいぶ良くなりました。
ありがとうございます。m(_ _)m

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